頭皮も当然肌の一部ですから、皮脂が分泌されるのは当たり前のことです。
しかし、頭皮から分泌される皮脂、頭皮脂が原因で、髪の毛が脂っぽくなってしまったり、テカるのが嫌だという人もいることでしょう。
さらに頭皮脂が将来的に髪の毛に悪影響を与える可能性もあるとしたら、放っておくわけにはいきませんよね。
そこで今回は、頭皮脂を抑えることで髪の毛をオイリーにしない、テカリを抑える、そして将来的にも髪の毛を守っていくための対処法、頭皮脂が過剰分泌されることで起こりうるトラブルを一緒に見ていきましょう。
気になる頭皮脂!髪の毛テカったままでで大丈夫?
自分の頭皮から分泌される頭皮脂が多いのか少ないのか、まじめに真剣に考えたことがあるという人は以外と少ないものです。
しかし、頭皮脂が多くなってくると、まず髪の毛がベトついたり、テカるという悩みを持つようになるので、そうなったら本気で頭皮脂の量を抑えることについて考えてみたほうが良いでしょう。
実はマイナス面ばかりではない!皮脂には役目があった!
肌においても同様のことが言えますが、「皮脂」というとニキビの原因を作りだしたり、メイク崩れを引き起こすなど、何となく抑える必要がある、肌に悪いマイナスなイメージを持たれがちな傾向にあると考えている人が多いのではないでしょう。
しかし、皮脂には非常に重要な役割があり、皮脂があるからこそ健康で若々しい、美しい肌を維持することができているとも言えます。
頭皮も同じで、適切な量の頭皮脂はむしろ頭皮にとって必要不可欠であり、健全な頭皮の状態を保つためには無くてはならないものなのです。
<頭皮脂が果たしている重要な役割>
- 頭皮の水分を適切に保ち保湿をしてくれる
- 頭皮をホコリや紫外線などの外部刺激から保護、バリア機能、殺菌作用がある
- 頭皮を柔軟に保ち、滑らかな皮膚を維持する
- 髪の毛が健全に生えてくるサポートをする
頭皮脂には上記で説明したように頭皮のために非常に重要な役割がいくつもあります。
頭皮が乾燥することでさまざまな肌トラブルを生みだしてしまうことを、頭皮脂で保湿をして守っているのです。健康な頭皮を常に維持するために無くてはならない役割だといえるでしょう。
さらに頭皮脂の分泌が十分でないと、紫外線などの外部刺激を直接的に頭皮が受けてしまうことになり、頭皮だけでなく髪の毛にも悪影響を与えることは間違いありません。
そして頭皮の柔軟性、伸縮性を保つことは髪の毛の生え方に非常に深く関係しています。
頭皮脂が適度に分泌されて髪の毛がテカるということは、頭皮に取って大切なことであり、頭皮脂と頭皮の状態は密接な関係性があるといえるのです。
ただし皮脂の過剰分泌にはケアが必要
しかし、どんなに頭皮のターンオーバーにとって頭皮脂が必要だといっても、過剰分泌してしまうとあまり良い影響ばかりとはいえなくなってしまいます。
むしろ皮脂の過剰分泌は頭皮に悪い影響を与える機会の方が多く、頭皮に取って良くないものとなってしまうのです。
ここからは、頭皮脂が過剰分泌される場合、どうしてその分泌を抑える必要があるのか、過剰分泌された頭皮脂が引き起こす髪の毛のテカリをはじめとした、さまざまなトラブルの例をご紹介していきます。
頭皮脂が引きおこすトラブルとは?
頭皮脂が原因でおこるトラブルはさまざまです。
そのトラブルも自分だけが気になるけれどあまり他人には伝わらないような悩みだったり、髪の毛がテカるような見た目だけで頭皮トラブルがあるということがわかるもの、頭皮脂にまつわるトラブルは非常に多岐にわたります。
そんなさまざまな頭皮トラブルの中でも、ここでは頭皮脂が過剰分泌されることで非常に多くの人が陥りやすいトラブルをいくつかご紹介していきます。
頭の臭いが気になる
自分以外の人の頭から、古い油のような独特のにおいを感じたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
頭皮脂が過剰分泌されることで悩む頭皮トラブルの多くが、この頭の臭いが気になるということになります。
男女問わず頭皮が過剰分泌され脂っぽい状態になると、この古い油のような独特の頭の臭いを発するようになってしまうのです。
この臭いが発生してしまう原因は、過剰分泌された頭皮脂が酸化して起こるもの、頭皮脂が多い人ほど臭いはキツくなる傾向があるので、周りの人に嫌悪感を与えないためにも頭皮脂を抑える必要があります。
油っぽいフケがでる
フケは頭皮の古くなった角質が剥がれ落ちる現象ですから、健康な頭皮の人でもあるものです。
しかし、頭皮の過剰分泌を起こしている人の場合、このフケも油っぽく、さらにフケの量も非常に多く目立つようになってしまいます。
自分だけでなく人に対しても見た目で不快な思いをさせてしまう頭皮トラブルになるので、フケを抑える必要があります。
髪の毛がテカってる
頭皮脂の過剰分泌は頭皮にとどまらず、髪の毛のテカりまでも引き起こしてしまいます。
見た目も悪く、髪型のセットも難しくなります。しっかりと洗って頭皮脂を減らしたつもりでも、すぐにまた元のべっとりとした印象の髪になってしまいます。
髪の毛がテカるほど過剰分泌される頭皮脂の原因とは?
では、このように頭皮脂が過剰分泌されてしまう原因とはいったい何なのでしょうか。
ここからは頭皮脂が過剰分泌されてしまう根本的な原因と、そのメカニズムについて迫っていくことにしましょう。
不適切なシャンプー
頭皮脂を過剰に増やしてしまう原因の一つに、不適切なシャンプーの使用というものが挙げられます。
頭皮脂をしっかりと洗い流すためには、泡立ちの良い洗浄力が強力なシャンプーでしっかりと洗うのが良いというイメージを持たれがちですが、実はそれが正解とは限らないのです。
頭皮が必要としている皮脂までもごっそりと洗い落としてしまい、不足した頭皮脂を何とか補おうという働きから、過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまうことも珍しくありません。
脂質や糖質の多い食生活
昨今の食生活の欧米化による、脂質や糖質の過剰摂取も頭皮脂の分泌を増加させてしまう要因の一つです。
外食が多い方、揚げ物を頻繁に召し上がる方は特に注意が必要となります。
肉類には皮脂分泌量を多くする油分が大量に含まれていますし、炭水化物は体内で糖質に変化し肥満をまねく要因になり、これも皮脂分泌を多くする要因になります。
普段、脂質や糖質が多い食生活に傾いているという人は摂取を抑える必要があります。
ストレスや睡眠不足による生活サイクルの乱れ
現代人に多いストレス、睡眠不足なども頭皮脂の過剰分泌につながります。
現代人に取って毎日が忙しく複雑な生活スタイルを改善するのは非常に難しいことですが、頭皮の状態を考えると、なるべくストレスを溜めないで、抑えるような生活を心がけること、そして睡眠時間をしっかり確保するということが望ましいと言えるでしょう。
頭皮脂を抑えるためのケアとは?
このように、適切な量を超えた頭皮脂の分泌は、頭皮だけでなく髪の毛、さらにはその人の第一印象や他人に対する迷惑にまで発展したトラブルを招いてしまいます。
頭皮脂を抑えることは、頭皮や髪の毛だけでなく自分のイメージアップにもつながる必須項目だといえるでしょう。
ここからは頭皮脂を抑えるために試してほしいケア方法をご紹介していきます。
シャンプーの見直しで頭皮脂を抑える
まずは髪がテカる程の頭皮脂を抑えるためにシャンプーを見直していきましょう。
前述のように、雑菌などに効く強力な洗浄力を持つシャンプーは使用しないことが鉄則です。
シャンプーに含まれている成分をしっかりと確認し、頭皮に優しいかどうかを最重要視しながら厳選しましょう。
アミノ酸系シャンプーやノンアルコール、ノンシリコンなど頭皮に優しいシャンプーを選ぶようにし、さらに添加物などにも注意が必要です。
▼頭皮にやさしいアミノ酸シャンプーまとめ
オイルによる頭皮クレンジングでテカリもなくす
頭皮のメンテナンスとしてオイルによる頭皮クレンジングも効果的です。
頭皮を常に柔軟に保ち、毛穴の汚れをしっかりと落としておくということは、健全な頭皮の状態を維持し、過剰分泌を抑えて、適切な量の頭皮脂の分泌を促すには欠かせません。
自分で定期的にオイルクレンジングを行っても良いですし、ヘッドスパなどにいって行うのも良いでしょう。
頭皮用ローションで保湿
頭皮脂が頭皮の乾燥によって過剰分泌されてしまうという人には、頭皮用ローションでしっかりと保湿するということも非常に効果的な方法になります。
乾燥を何とかしようとたくさん皮脂を分泌してしまうことも抑えることができますし、乾燥状態で敏感になっている頭皮が外部刺激をもろに受けてしまうということも抑えます。
頭皮用ローションをつかって頭皮を保湿することは、皮脂分泌を抑えるだけでなく頭皮を守ることにもつながるのです。
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食生活の見直しで髪がテカるのを抑える
頭皮脂を抑えることと、食生活の改善は気っても切り離せないといえます。野菜や魚を意識した食事を心がけましょう。
食事によって皮脂が作られる原料となる脂質の摂取を控えること、糖質の過剰摂取による肥満で皮脂分泌をアップさせてしまうことを抑えることは、頭皮の健康だけでなく自分の健康のためにも非常に重要なことになります。
髪がテカるのを抑えるためにサプリで必要な栄養素を補給
バランスの良い食生活と同時に、サプリで必要な栄養素を効率よく吸収するということも有効です。
一日に必要な栄養素、頭皮や髪の毛のことを考えてたくさんの栄養素を取ろうとすると、過剰摂取につながりやすく、バランスの良い食生活が乱れてしまいます。
サプリなら頭皮や髪の毛、体に良い栄養素を簡単に継続して摂取することを可能にしてくれます。
生活リズムを整えて髪のテカリを抑える
皮脂の過剰分泌をまねくストレスや睡眠不足を改善することで、テカリの原因となる頭皮脂を抑えることにつながります。
毎日の生活リズムを整えるだけで、体の内側の部分から皮脂の分泌リズムも同時に整えることができるのです。
脂漏性皮膚炎の疑いがあるなら、すぐに皮膚科で診てもらおう
マラセチアという真菌によって脂漏性皮膚炎を引き起こしている場合、セルフケアで何とかしようとしても対処できないことが多くなります。
マラセチアは皮脂を好み、皮脂分泌が非常に多い場所に繁殖しやすいので、頭皮脂が多い人は要注意です。
非常に強いかゆみが続く、赤くなったり炎症を起こしている、頭皮がべらべらと剥がれてしまうような状態になった時には、すぐに皮膚科で診てもらうようにしましょう。
まとめ
頭皮脂を抑え、皮脂の分泌量を適切に保つことは、頭皮や髪の毛の健康を維持するだけでなく、髪の毛がテカって目立ってしまうような、その人の第一印象までをも左右する非常に大事なことです。
頭皮から分泌される皮脂の状態を良好に保つため、さまざまな対処法を行い、頭皮脂の過剰分泌を抑えることで、いつも健康で美しい頭皮を維持するようにしましょう。
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