白髪を抜くと増えるって勘違いだった!?もしも白髪を発見したときの正しい対処法

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ふと自分の姿を鏡で見たとき、白髪を発見してしまったときの落胆は、年齢を重ねれば誰でも経験するものです。

白髪が生えてきたという事実に落胆し、年齢を感じ、何とか目立たないようにしたいと思うものです。

黒い髪の毛の間で白く輝く白髪は、一本あるだけでもかなり老けた印象を与えてしまうほど見た目に大きな影響を及ぼします。

一本見つけてしまうと、他にもないものかと探し、見つけては抜くという対処法をしてしまっている人は多いのではないでしょうか。

しかし、実はその「白髪を抜く」という対処法、以前から抜くと増えるという噂が流れている通り、あまり抜いても良い結果を生みだすことはありません。

白髪は抜くと増えるというのは本当なのか、そして白髪を抜くという対処法に隠されているリスク、さらに白髪を発見したときの正しい対処法などを見ていきましょう。

白髪を抜くと増えるって本当なの!?

まずは白髪を抜くと増えるのかという点についてですが、白髪の生えてくるメカニズムを考えてみると、白髪ができる工程からしても、抜くと増えるという単純なものではないことがわかります。

抜くと増えるのではなく、白髪を見つけて抜くという年齢や体の状態に差し掛かっているため、抜いても抜かなくても自然に増えていくという事になっているだけのことです。

偶然発見した白髪をその場で抜いたら後から増えてしまったのではなく、抜かなくてもその後に次々と白髪が生えてくるという状態になっていて、ほかの白髪が生えようとしている、または生えているのを知らずに抜いたところ、すでに生えていたり次に生える予定の白髪を次々に発見したというだけの話です。

実は白髪は抜くだけムダ…増えも減りもしないんです

白髪は抜くと増えるというのは迷信で、本当の話ではありませんが、抜くという対処法で白髪を解決できたり減らしたりできるわけではありません。

むしろ抜いたからといって増えはしないものの、減るということも絶対にありません。

白髪が生えてくる頭皮環境や年齢を考えると、抜いても抜かなくてもその後白髪が増えるということは確実だといえるでしょう。

抜いたとしてもその毛穴から再び白髪が生えてくるのであって、白髪自体の数を減らすということにはつながらないのです。

白髪のメカニズムを理解すれば簡単な話だった!

白髪がどうして生えてきてしまうか、その点についてはいたってシンプルな理由からになります。

髪の毛は生える時にメラニン色素によって黒く着色した状態になって生えてくるのが普通の状態です。

しかしこのメラニン色素を作りだし髪の毛に注入するというシステムが崩壊してしまうために、黒く着色されないままの、いわゆる白い状態の髪の毛が生えてしまい、白髪になるということなのです。

白髪のカギはメラニン色素

上記のように、白髪ではなく艶やかな黒い髪を作りだすための要素として重要なのが、メラニン色素です。

体内にメラニン色素の材料となるものが不足すると、髪の毛に着色するためのメラニンを生成することができなくなってしまいます。

このメラニンの原料となるのがチロシンというアミノ酸で、実は体内で合成することも可能です。

したがってよほどのことがない限り不足するということはないのですが、外側から補うとすれば、たらこやチーズ、しらすなどの食材に豊富に含まれていますので、積極的に摂取すると良いでしょう。

メラニンを作りだすことができなくなる要因として、もう一つ色素細胞の機能不全という場合もあります。

色素細胞はチロシンをチロシナーゼという酵素に変化させてメラニンを作りだしています。

この色素細胞の活動が低下してしまうと、体内のチロシンの量が十分に足りていても、チロシナーゼに変換することができなくなり髪の毛を黒くするメラニン色素を作りだすことができなくなってしまうのです。

白髪を抜かない選択にはちゃんと理由があった!

このように、髪の毛の毛根部分のさまざまな機能低下が原因となる白髪、抜くという対処法はさらに頭皮の環境を悪化させて白髪を増やす原因を作りだしてしまうという事になります。

健康な状態の黒い髪の毛同様に、白髪も抜いてしまうことで頭皮や毛穴、毛穴周辺に与えるダメージは非常に大きなものがあるのです。

白髪に対する対処方として、抜くという選択肢を避けるというのには、髪の毛だけでなく頭皮や毛根、毛母細胞など、髪の毛を維持していくための組織を守るという重要な意味があるのです。

頭皮を傷つけてしまう

頭皮から自然に抜け落ちるのではなく、まだしっかりと頭皮に存在している髪の毛を抜いてしまうという行為は、毛穴に非常に大きなダメージを与える事になります。

白髪を抜くと、毛穴だけでなく毛穴周辺の組織も一緒に無理矢理引き剥がすことになるため、抜いた毛穴から出血したリ、ダメージを受けた部分から雑菌が入り込み繁殖することで膿を持った傷になってしまうという結果になる場合もあります。

さらに深刻になると、抜いた毛穴に非常に深刻な傷やダメージが残り、そこから雑菌などが繁殖、毛嚢炎という毛穴トラブルを引き起こすことも少なくありません。

その他にも頭皮の炎症の要因になる可能性を秘めていて、頭皮にとっては非常に危険な行為だといえるのです。

無理矢理髪の毛を抜いて頭皮を傷つけるということは、頭皮の環境を更に悪化させ、余計に白髪を増やしてしまうということにもつながります。

頭皮を守り、白髪をなるべく予防したいのであれば、白髪を抜くという対処法はすぐにやめるようにしましょう。

場合によっては髪が生えてこなくなる

白髪といっても、メラニン色素が入っていないだけで健康な状態で生えている髪の毛です。

この髪の毛を無理矢理抜いてしまうことによって毛母細胞が損傷を受け、その毛穴からは二度と毛が生えてこないという結果になることも少なくありません。

一度毛母細胞がダメージを受けると、修復再生するのは非常に困難で、白髪を見つけるたびに抜いていれば、そのうち髪の毛が生える毛穴がどんどん少なくなって、次は髪の毛の量に悩まされるようになるのは目に見えています。

ムダ毛も同様に注意が必要

これはムダ毛も同様の注意が必要となる事で、ムダ毛を無理矢理抜くという行為は、毛穴ダメージが非常に大きく、ムダ毛はなくなるものの、その後ツルツルした肌を手に入れることは難しくなります。

ダメージを受けた毛穴がでこぼこしたリ、毛嚢炎になってしまったり、黒ずみになってコンプレックスになってしまうというケースも多くなっています。

白髪の度合に合わせて適切な対策をしよう

白髪を見つけたら抜くのではなく、量や度合いに合わせて適切な対策を取るようにしましょう。

白髪の量がさほど多く無いようであれば、簡単に対処することができますし、量が多いとしても目立たないようにキレイに仕上げることができます。

数本程度なら根元からカットする

白髪がまだ数本程度なのであれば、抜くという対処法や避け、根元からカットするという方法をとりましょう。

根元からカットすることで毛根や毛母細胞、毛穴周辺の組織を破壊することなく、頭皮へのダメージを心配する必要もありません。

頭皮にも毛穴にも優しい対処方法が、白髪を根元からカットする方法なのです。

全体的に目立つようなら白髪染めをする

白髪の量が多く、髪の毛全体で白髪が目立つようであれば、白髪染めをしてきれいに仕上げる方法がおススメです。

白髪染めで髪全体の白髪を染めれば、気持ちもアップしてイキイキとした自分を表現することもできるようになります。

白髪染めをする方法としては、美容院で染めるという選択肢と、市販の白髪染めを使用して自分で染めるという2つの選択肢がありますが、それぞれどのようなメリットや注意点があるかを見ていきましょう。

美容院で染める

白髪をきれいに染めるためには、美容院で行う白髪染めを利用するのもよい方法です。美容院で行う白髪染めなら、ムラなくキレイに染まる上、髪へのダメージも自分で染めるよりも少なくて済みます。

トリートメントや髪の毛のダメージケアも同時に実現するため、髪や頭皮全体にとっても良い効果を与えてくれるのが美容院で行う白髪染めのメリットです。

セルフで染める

市販の白髪染めを使って自分で白髪染めをするセルフの白髪染めという選択肢もあります。

気になった時や自分の好きなタイミングで、安価に手軽に染めるという事が可能になります。

時間的拘束や経済的負担が少ないというメリットがあるこのセルフ白髪染めを利用している人はかなり多く、たくさんの人が市販の白髪染めを利用して白髪への対処をしています。

しかしこの場合、いくつかの注意点やデメリットも存在していて、白髪染めに含まれている成分が自分の肌や頭皮に合っているか、さらに自分の肌や頭皮に大きなダメージや刺激を与える成分が配合されていないかなどを確認しておく必要があります。

また、薬剤の洗い流し不足、染ムラなどにも十分に注意していく必要があるでしょう。

白髪の原因は加齢だけじゃない!日頃から気をつけたいことは?

年齢を重ねると白髪が多くなってくるという考え方が一般的ですが、じつは白髪の原因は加齢によるものだけではありません。

白髪にならないようにするために、日常生活の上でいろいろと気をつけることができる点がありますので、ここからは白髪予防のために日ごろから気をつけていくべき注意点をご紹介します。

栄養バランスのとれた食事

まず重要な事は栄養バランスにとんだ食生活を心がけることです。この事は実は健康や美容に良いだけでなく、白髪予防にも大きな効果を発揮してくれます。

白髪はメラニンを作りだす色素細胞の働きが重要ですが、やはりしっかりとした活動を支えるためには、十分な栄養やエネルギーが頭皮へ運ばれてくるということが重要です。

栄養バランスのとれた食事を摂取して、しっかりと頭皮にまで栄養を運ぶことができるような食生活を心がけましょう。

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たっぷりと睡眠をとる

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、心身の育成や維持だけでなく、髪の毛を生やす細胞や頭皮の健康にも大きく関わっています。

つまり睡眠不足、良質な睡眠が取れないということになると、成長ホルモンの分泌が不足、体だけでなく頭皮や毛母細胞の働きも弱体化、髪の毛の育成だけでなく、メラニンを髪に注入したり、髪に色を付ける役割のある色素細胞の活動も低下してしまうという結果を招きます。

散歩やウォーキングで体を動かそう

血行を促進することは、十分な栄養や酸素を頭皮や毛根に運ぶことができるということになります。

メラニンの材料をしっかりと吸収できる、さらに髪の毛を健全に生やすという活動を活性化させるための栄養をしっかりと運ぶことができるようになります。

普段から散歩をしたりウォーキングで体を適度に動かす習慣をつけ、体の血液のめぐりをよくしておくようにしましょう。

ストレスを溜めない・解消する

ストレスは体の各所に何らかの悪影響を及ぼします。これは頭皮や毛根、毛母細胞にも同じことが言え、ストレスを溜めることで頭皮や髪の毛のシステムにも機能障害を招くことになります。

ストレスを溜めないということは、健康な心身を維持するという事、さらには白髪を予防し若々しい見た目を維持するということにもつながるのです。

まとめ

白髪を抜くと増えるという噂は迷信ですが、白髪を抜いてしまうことでたくさんの悪影響を頭皮や毛穴に残してしまうことになります。

頭皮やと毛穴のこれからのことを考えれば、白髪を抜くという行為自体、間違った白髪への対処方法となります。

白髪を見つけたら、抜くことはせず、少ない本数の場合には根元からカットすること、多い場合には髪の毛や頭皮へのダメージに配慮しながら白髪染めを使用するという事を徹底していきましょう。

白髪が生えてくる頭皮環境がどのようになっているのかをしっかりと理解し、白髪がこれ以上増えないようにするための対処法、そして頭皮や髪の毛に優しい対処法を実践していきましょう。

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吉川みさと

目立ち始めた白髪となかなか落ちない体重に、体の曲がり角を痛感しているアラフォー。お手入れがモノを言う年代ならではの視点で、若さを保つコンテンツをたくさんご紹介していきます♪

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