白髪には黒ゴマがいいって聞いたことありませんか。
これはもともと、食べ物の色が特定の臓器に作用するという漢方の考え方からくるもので、歳をとると腎(内分泌系、泌尿器系、生殖)が弱って白髪になるので、腎に効くとされる黒い食べ物のひとつである黒ゴマを食べるとよいというのが、昔から言われ続ける理由です。
ただ最近では、即効性のなさから「効果がない」だの「ウソ」とまで言われることも多く、半信半疑の人もいることでしょう。
ところが、ゴマには髪の毛に必要な栄養が豊富なだけではなく、体の酸化を招く活性酸素の過剰分泌を抑える成分がすごいんです。これを知ったら、簡単に効果がないなんて言えませんね。
白髪を増やす活性酸素って?
活性酸素はカラダにもお肌にも良くないというイメージ、一般的になっていますよね。
ここでは、髪にも悪影響を与えてしまう活性酸素についてその性質やデメリットをわかりやすく解説していきます!
それ自体は体の免疫機能を守るもの
活性酸素は、わたしたちが思うようなデメリットばかりではなく、実は意外に知られていないメリットもあります。
活性酸素自体は、体質を丈夫にしながら免疫機能を守り、カラダのコンディションを整えるはたらきを持っています。
40歳ごろから過剰になって体を酸化させる
意外なメリットを持つ活性酸素は、30代後半~40歳の年代になると、免疫機能を守るための抗酸化酵素が無力化してしまい、急激に減ってしまう性質を持ちます。
すると、活性酸素が過剰に発生してカラダの酸化につながり、白髪ができたり、太ったり、生活習慣病を引き起こしたりなどといった老化現象を招いてしまいます。
抗酸化力は食事でアップできる
カラダの老化や酸化を防ぐためには、カラダの中からのケアが肝要。
毎日の食事を抗酸化作用成分が高配合されているものにシフトすると、あらゆるエイジングサインが緩和されたり予防できます。
黒ゴマの抗酸化成分がすごい!
ご紹介した抗酸化作用を持つ食品や飲料のほかにも黒ゴマにも多くの注目が集まっていることをご存知でしたか?
ポリフェノールの1種であるアントシアニンなどの成分以外は、白ゴマにも含まれているのですが、黒ゴマは白ゴマに比べると、ときに太る原因となってしまう脂質が若干少ないという特徴があり、ダイエット中の適度な摂取にも悪い影響を与えることはありません。
表皮のポリフェノール アントシアニン
黒ゴマには、表皮の黒い部分に、ポリフェノールの1種であるアントシアニンを多く含んでいます。ここで、アントシアニンには以下のはたらきがあります。
- 疲れ目の改善や視力の回復効果
- ハリツヤ成分の代表、コラーゲンの合成を促進する
- 毛細血管の強化や血液を健康に管理する
- 抗潰瘍効果が全身に発揮される
あのセサミンを含む抗酸化物質 ゴマリグナン
黒ゴマには、話題の注目成分、セサミンを含むゴマグリナンも高含有されています。
セサミン・セサモール・セサモリノール・セサミノール・セサモリン・ピノレジノール配糖体といった6種もの抗酸化成分のトータル的な名前であり、植物性のエストロゲンともいわれていることから、脂溶性で肝臓への吸収が良いため、肝機能を高めながら、白髪予防・改善に効果的なのです。
セサミンが摂れる食品はゴマだけ?
このギモンは、多くの人が持っているのではないでしょうか?ゴマのセサミンは、ゴマリグナンの成分のうちの半分以上を占めています。
わたしたちが良く摂取しているお米や麦にも含まれているのですが、精米にすることによってほとんどが失われてしまいます。
そのため、セサミンを摂り入れるのならゴマがもっとも適しているんですよ♪
若返りビタミン ビタミンE
ゴマには白ゴマやすりゴマなどがありますが、この種類の中で若返りのビタミンと呼ばれているビタミンEを多く配合しているのは黒ゴマなんです。
このことから、ゴマを使ったサプリメントでは黒ゴマがもっとも活用され、健康や美容、美髪に役立っているのです。
抗酸化ミネラル セレン
抗酸化ミネラルであるセレンは、白ゴマにも含まれているのですが、黒ゴマと比較をしてみると、濃度が全然違うんです。
黒ゴマの抗酸化ミネラル セレンは、濃度が高いままに含まれています。同じゴマでも、白と黒では特徴がまったく変わってくるんですね。
黒ゴマは髪にいい栄養素も豊富
ビタミンB2(健康な髪の育成) 銅(メラニン育成)
小さな粒の中に白髪に効果的な栄養素がギュッと凝縮されている黒ゴマ。
黒ゴマはメラニン色素の減少を防いで白髪に有効なアプローチをしてくれるだけではなく、健康な髪の毛を作るための栄養素もたくさん入っているんです。
白髪に効く黒ゴマの食べ方
では、実際に、黒ゴマをどんなふうに食べることで白髪への効果的なアプローチができるのでしょうか?
黒ゴマが白髪に良いと知った今なら、その食べ方はもっとも興味を惹かれるポイントになりますよね。
ここでは、白髪に効果的な黒ゴマの食べ方をわかりやすく解説!意外にもいろんな食べ方があったり、注意すべきポイントもありますので、お見逃しのないよう、チェックしてくださいね★
必ずひねるか摺りつぶす
黒ゴマは、表面が硬くできているため、そのまま摂取してもカラダの中に消化されにくいというウィークポイントがあります。
このことによって、白髪に効果的な有効成分などがカラダの中に吸収されにくくなってしまうため、本来の白髪への効果が半減してしまいます。
黒ゴマの摂取で白髪へのアプローチを確実にしていくためには、ひねったり摺りつぶすと、カラダへの消化吸収がスムーズになります。
ただ、手間がかかる場合もありますので、ペースト状になった黒ゴマの商品を選ぶこともオススメできますよ♪
外皮がそのままだと栄養を吸収できない
黒ゴマには、外皮にたくさんの栄養素が含まれているのですが、そのまま摂取しても黒ゴマの性質から栄養が十分に吸収できないことがあります。
そのため、黒ゴマは、指でつぶすなどひねること、摺ってから摂取することがオススメの方法であることを知っておきましょう。
ねりごま、すりごまは使いやすくて吸収率も◎
先ほどもチラッとご紹介したのですが、黒ゴマを自身で摺ったりねじったりすることは、忙しい毎日を送るみなさんにとってはちょっぴり手間がかかってしまうこともありますよね。
黒ゴマは、そのままの商品だけではなく、ねりゴマやすりごまとして販売されている商品も多く、たくさんのお料理に活用されています。
もともとねったりすったりした黒ゴマであり、栄養価もそのままの状態で販売されているため、カラダの中への消化や吸収率に優れています。
そして、とっても使いやすいことが大きなメリット!スプーンですくうだけでカンタンに摂取できるので選ぶのならねりごまやすりごまにも目を向けてみてくださいね♪
適量(1日10g)を守る
白髪を早く黒髪に戻したいと思うみなさんは、黒ゴマを多く食べると効果がある、という認識をお持ちなのではないでしょうか?
黒ゴマだけではなく、どんな食品であっても適度な目安量が提示され、過剰な摂取をしたからといって効果効能が高まることはありません。
白髪に効果的な黒ゴマの摂取量は1日10gです。ご自身で取り入れるいりごまやねりごまなどは、1日10gの摂取量を守るようにしましょう。
実際に、この摂取量を守り、継続して続けていた人が、白髪から黒髪へ変化したという報告も多数となっています。
カロリーが高い
黒ゴマは栄養素がたっぷり凝縮されている食品で、白髪以外にも健康や美容に役立つメリットがあります。
ただ、意外にカロリーが高く、1日の適量である10gでおよそ65kcalとなっているため、決して低カロリーではないことがわかりますよね。
黒ゴマは、成分のおよそ半分が脂質でできています。
脂質はわたしたちのカラダのエネルギー源となる欠かせない栄養素ですが、ときに脂肪を蓄積するものとしてのウィークポイントがあります。
そのため、食べ過ぎてしまうとダイエットをしている場合にはデメリットをもたらすことがあるため、適切な10gの摂取が推奨されているんですね。
アレルギーがある
黒ゴマは、アレルギーを持つ食品でもあります。
適切な摂取量を知らずにいたり、守らずに食べると、アレルギーを発症する場合があることも知っておかなければならない注意ポイントと言えるでしょう。
アトピー性皮膚炎を発症している2、3歳の子どもの半分にゴマのアレルギー症状の陽性反応が見られていることが明らかになっていますので、子どものいる人が黒ゴマでの白髪対策をする際には、子どもの摂取にも気を配るようにしましょう。
地道に食べ続ける
黒ゴマは食品であって、食べたからといってすぐに白髪が改善できるという即効性はありません。
ただ、効果の出方には個人差があり、髪質や体質によっては摂取後すぐにより良い変化が見られたという報告もあります。
逆に、黒ゴマを食べても白髪への効果の出方に時間がかかったという報告もされています。
実際に黒ゴマを摂取して効果の変化を実感できる期間はおおよそ2ヶ月程度であり、まずは継続してコツコツと食べ続けることが大切です。
黒ゴマを食べたり食べなかったりと、摂取にバラつきがあれば、白髪に効果的な成分の吸収が不安定になってしまうため、地道な摂取はもっとも大切なポイントです。
ラクに黒ゴマを続けられる簡単な食べ方はこれ!
白髪の改善対策に、カラダの中からのケアはとっても大切なのですが、できることなら手間をかけず、なるべく早い効果を実感したいですよね。
ここでは、ラクに手軽に黒ゴマを食べ続けられるノウハウを徹底リサーチしてみました!
いろんな方法があるので、シチュエーションにあわせて食べ方を変えてみたり、自身の続けやすい食べ方を見つけて、黒ゴマでの白髪改善を狙っていきましょう!
市販の黒ゴマペーストをパンに塗って食べる
市販の黒ゴマペースとって、本当にいろんな食べ方や活用法があるんです。
朝は、多くの人が朝食にパンを取り入れることが多いため、このタイミングで黒ゴマペーストを活用してみてはいかがでしょうか?
バターやマーガリンなどを塗るよりも黒ゴマペーストのほうが栄養価も高く、健康的な白髪対策につながりますよ★
ヨーグルトやスムージーに黒ゴマ♪美味しい白髪対策レシピの完成!
白髪の対策には、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やスムージーに含まれる抗酸化作用成分の摂取も効果的です。
ヨーグルトやスムージーに黒ゴマペーストを合わせると、意外にフレーバーがしっかりと引き締まり、美味しい白髪対策のレシピに変身します。
黒ゴマには含まれていない白髪に良い成分や栄養素が、このレシピひとつで摂取できることと、相乗効果によって白髪が黒髪に変わる早さがスピーディーになる期待も持てます。
ヨーグルトやスムージー、黒ゴマは毎日食べていると味にマンネリ化してしまうことも少なくないですよね。
でも、ちょっとした工夫をしてアレンジを楽しめば、味に飽きることなく継続的に美味しく黒ゴマの摂取ができるようになるのではないでしょうか★
まとめ
白髪があると、ヘアカラーやケアなど、表面的な部分にチカラを入れてしまうことが多いものです。
ただ、白髪には、このケアにあわせて、カラダの内側からのケアのWが必須!
今回は、白髪に効果的な黒ゴマにフォーカスを当てて、役立つ情報をお届けしてきました。
今では年代や性別にかかわらず、白髪に悩む男女は増えています。
黒ゴマのパワーを知った今、新たな改善策を学ぶことができたと思いますのでぜひ実践して、健やかな黒髪を取り戻してくださいね♪
吉川みさと
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