白ニキビを何とか改善したいと思っていても、仕事や家事などで忙しい日常生活の中では、病院へ行く時間を作ること自体が難しい場合も多いものです。
さらに、白ニキビは炎症が起こっていないため、病院に受診する時間を確保することが後回しになってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで病院へ行く時間がないという人にオススメなのが、処方箋なしで購入できる白ニキビに効果のある市販薬で白ニキビを治療していく方法です。
昨今では白ニキビに優れた効果のある市販薬も数々登場していて、その配合成分も非常に優秀なものが配合されています。
そこで、まず最初のステップとして、市販薬を効果的に使用したセルフケアによる白ニキビ治療を始めてみましょう!
市販薬で白ニキビは本当に治る?
市販薬を使用する前の段階として、白ニキビを治すために必ずすべきことが、正しい洗顔を実践すること、そして保湿を徹底するということです。
白ニキビは、この洗顔と保湿という2つのステップを正しく行うことで治る、ニキビの中ではごく初期段階になります。
塗り薬に含まれる成分で肌に刺激を与えてしまっては、かえって白ニキビの治りを遅らせてしまう可能性があるということも頭に入れておきましょう。
白ニキビには、市販の塗り薬に含まれる成分で余計な刺激を与えないほうが治りが早いということを理解したうえで、それでも白ニキビが治癒しない状況になってから、市販薬という選択肢を視野に入れましょう。
そもそも白ニキビに塗り薬は必要ない!
市販薬の効果を必要とするニキビというのは、炎症を起こしていたり、トラブルが生じてしまっている白ニキビ(閉鎖面皰/へいさめんぽう)以外のニキビになります。
そもそも、白ニキビは炎症を起こしておらず、赤みや痛みがないニキビになるので、炎症を鎮めるような薬を塗る必要がありません。
自分で白ニキビを潰したり、市販薬を塗布するといった行為をなるべく行わないほうが、白ニキビのある肌への負担を最小限に抑えることができます。
毛穴に詰まった皮脂や古い角質などの汚れ=角栓(コメド)をスッキリ落とすことができる「正しい洗顔」と、保湿効果の高い化粧水で乾燥を防ぎ「毛穴詰まりを予防する保湿」をすることによって、白ニキビは基本的にできなくなるということを頭に入れておきましょう。
■白ニキビを改善させる正しい洗顔とは
毛穴の汚れをスッキリ洗い流すことができる「正しい洗顔」とは、洗浄力が強力で殺菌成分が入った洗顔料を使ってゴシゴシ洗うということではありません。
白ニキビを改善させるには、思春期ニキビと対処法が異なるということを理解しておきましょう。
《正しい洗顔のやり方》
①手指をしっかり洗って清潔にした状態でスタート
②毛穴の汚れを落としやすくするため、ホットタオルを2、3分顔に乗せて毛穴を開く
③ぬるま湯をやさしく顔にかけ、表面に付着した汚れを洗い流す
④洗顔ネットなどを使用し、洗顔料をしっかりと泡立て濃密で弾力のある泡を作る
⑤手指が肌に直接触れないよう、弾力のある泡でTゾーン⇒フェイスラインの順に洗う
(30秒程度)
⑥ぬるま湯をたっぷり顔にかけ、すすぎ残しがないよう念入りに洗い流す
⑦清潔なタオルで水気を優しく吸い取る
⑧できるだけ早めに保湿をおこなう
赤ニキビに発展したら市販薬で応急処置
洗顔や保湿を一生懸命おこなっていても、白ニキビが炎症を起こしてしまい「赤ニキビ(紅色丘疹/こうしょくきゅうしん)」に発展してしまうということもあります。
白ニキビが炎症を起こして赤ニキビになってしまった場合、自己判断で間違ったニキビケアを続けると、化膿して黄ニキビに発展してしまう恐れも…
これ以上悪化させないよう応急処置として、市販の塗り薬を塗るというのもひとつの方法です。
■赤ニキビの原因はアクネ菌の繁殖
皮脂が大好物なアクネ菌。
白ニキビは毛穴に皮脂がたまっている状態なため、アクネ菌が増殖するには絶好の環境ということになります。
そのアクネ菌が大量に繁殖し、遊離脂肪酸を生み出し、その遊離脂肪酸が毛穴を傷つけて炎症を起こした状態が赤ニキビなのです。
市販薬の「オロナインH軟膏」や「テラコートリル」で患部を殺菌することで、アクネ菌を撃退し、赤ニキビが改善するという場合もあります。
参考:プロピオニバクテリウム アクネス | 菌の図鑑 | ヤクルト中央研究所
■白ニキビでも赤ニキビでも潰さないほうが安全
自分でニキビを潰す行為は、白ニキビでも赤ニキビでも皮膚を傷つけることになるので絶対にやめましょう!
また、赤ニキビを潰したときのリスクは非常に高く、アクネ菌が周りに飛び散ったことでニキビが拡散する危険性があります。
やむを得ずニキビが潰れてしまった場合も、患部を速やかに洗い流し、殺菌効果のある塗り薬を塗っておくことで、ニキビの拡散を防ぐことができるでしょう。
黄ニキビに発展したら早急に病院へ
赤ニキビが「黄ニキビ(膿疱性痤瘡/のうほうせいざそう)」に発展してしまうというケースもあります。
黄ニキビになってしまった場合、市販薬で治すことが難しく、そのまま放っておくとニキビ跡として残ってしまう原因にもなりかねません…
ニキビ跡を作らないためにも、できるだけ早急に病院を受診するようにし、黄ニキビを早期改善させるのがベストです。
■赤ニキビが化膿したのが黄ニキビ
黄ニキビの段階になってしまった場合、黄色ブドウ球菌などが大量に繁殖しはじめ、毛穴の奥にまで炎症が広がって化膿している可能性が高いため、市販薬を使って自分で治すことは困難です。
放置せずに早めに皮膚科を受診して、適切な処置や、抗生物質などの専用の処方薬で治療する必要があります。
化膿した黄ニキビは、市販薬を使って自分で治せるレベルではないことを充分に理解しておく事こそが、ニキビ跡になるリスクを軽減することに繋がります。
市販薬を飲んで治そう!白ニキビには飲み薬が効果的
白ニキビケアというと、洗顔料だったり、肌に塗るタイプの外用薬をイメージする人が多いのではないでしょうか。
実は白ニキビに対しては、軟膏などの外用薬を塗ってしまうよりも、カラダの内側から白ニキビの予防・改善をサポートしてくれる飲み薬のタイプの市販薬が非常に効果的です。
皮膚科に行く時間がとれない方でも、薬局やドラッグストアなどで簡単に手に入れることができる「白ニキビの市販薬」をご紹介していきます♪
就寝前に服用してから寝ることで、翌日の朝にはもう治っているという驚きの効果を発揮することもある市販の飲み薬。
自分にあった市販薬を見つけて、素早く白ニキビを改善していきましょう!
1.【白ニキビに即効性アリ】チョコラBB ドリンクii(エーザイ)
エーザイのチョコラBBドリンクⅱは、ドリンクタイプという特徴から、非常に即効性にとんだ白ニキビケアができるということで有名です。
体内への吸収率が非常に高く、白ニキビに効果のある有効成分を素早く体内に取り込むことができるため、1日でも早く白ニキビを治したいという人にオススメの市販薬です!
2.【コスパ良し】チョコラBBプラス 錠剤(エーザイ)
優れた白ニキビへの効果と、コストパフォーマンスを重視して選ぶのであれば、チョコラBBプラスの錠剤タイプの内服薬がおすすめです!
市販薬を購入するとなるとそれなりにお金がかかりますが、チョコラBBプラスなら60錠入りで1,000円程度、飲む量も1日2錠と少なめです。
ドリンクよりも安価なため、継続して服用するという点においても非常に有効だといえるでしょう。
3.【ヨクイニンエキス配合】ペアA錠(ライオン)
ライオンのペアA錠はヨクイニンエキス配合で、白ニキビに優れた効果を発揮してくれます!
このペアA錠のヨクイニンエキスには、体内の不要な物質を解毒・排出する肝臓の働きを助けるグルクロノラクトンが含まれていて、体内から白ニキビの原因を排出する働きを促進することができます。
このヨクイニンエキスに配合されているグルクロノラクトンを摂取できるという点が、他の市販薬にはない大きな特徴となります。
4.【肌バリアを回復】ハイチオールBクリア(エスエス製薬)
白ニキビになりにくい健康的な素肌を作りだすということも、白ニキビを予防&改善するうえで重要になります。
ターンオーバーの低下や皮脂の過剰分泌などの異常を改善したいのであれば、エスエス製薬のハイチオールBクリアがオススメです!
ハイチオールBクリアなら、肌の新陳代謝を促進し、肌本来の持つバリア機能を回復させてくれることから、白ニキビだけでなく肌荒れ全体を予防、さらに外部刺激にも強い肌を作りだしてくれる市販薬です。
外用薬は上手に取り入れよう!市販薬の正しい塗り方
先ほどもお話したとおり、白ニキビに軟膏などの市販の外用薬は必要がないということはお解りいただけましたか?
白ニキビを治すためには、余計な刺激を与えないことが一番だからです。
また、外用薬を使用することによって、通常皮膚に必要な常在菌まで殺菌してしまうこともあります。
外用薬は極力使わずに治した方がベストでしょう。
ですが、「アクネ菌の繁殖を防ぐために抗菌作用がある塗り薬をつけたい」、「病院へ行くまでの応急処置(殺菌)として外用薬を塗りたい」という人が多いのも現状です。
どうしても殺菌したいなら、正しく外用薬を使用すること
外用薬を使用する場合、白ニキビに刺激を与えてしまっては逆効果です。
●清潔な肌に塗布する
●用法用量を守る
●1週間以上の連続使用は避ける
必ず上記のポイントを守って使用するようにしましょう。
白ニキビに使うならコレ!マイルド処方な外用薬
外用薬には何タイプか種類があります。
●アクネ菌や黄色ブドウ球菌などに働きかける《殺菌タイプ》
●赤みや腫れを抑えてくれる《抗炎症タイプ》
●角質を柔らかくしマイルドな殺菌力の《硫黄タイプ》
白ニキビにも使える市販薬の中でも「マイルド処方な外用薬」をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
【乾燥肌向け】オロナインH軟膏(大塚製薬)
昔から、様々なご家庭で常備薬として使用されてきた歴史のある「オロナインH軟膏」。
グリセリン・オリーブ油・ワセリンが配合されているため、保湿効果が高く、乾燥が原因の白ニキビに効果抜群です!
軽い症状の皮膚トラブルであれば、なんでも使用できる効能が魅力の万能薬です。
【脂性肌向け】ペアアクネクリームW(ライオン株式会社)
ペアアクネクリームWは、抗生物質・ステロイドなどが含まれていないため、副作用の心配も少ない市販薬になります。
白ニキビや黒ニキビといった初期段階のニキビに最適な外用薬です。
ニキビ跡には効果がありませんので、あくまでも出来はじめのニキビ用という位置づけで捉えておくといいでしょう。
白ニキビに塗るなら「ワセリン」が効果的
飲むタイプのニキビ市販薬と並行して、直接白ニキビに塗ってケアしたいのであれば、皮膚科の薬にも使用されている刺激のない「ワセリン」の兼用がお奨めです。
白ニキビの予防にも役立つ「ワセリン」とはどういうものなのかチェックしていきましょう!
白ニキビにワセリンが効く理由
なぜワセリンが白ニキビに効果があるのかというと、皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ力に優れているという点です。
肌の乾燥から毛穴に皮脂が詰まってできてしまう白ニキビに対して、水分保持力に優れているワセリンは、市販薬の中で白ニキビ改善に非常におすすめです。
また、ワセリンは非常に低刺激な薬剤で、皮膚への刺激が起きにくいという点も大きなメリットです。
白ニキビのできやすい乱れた肌環境や、乾燥で敏感肌になっていても安心して使用することができます。
少量でOK!ワセリンを使用する際のポイント
白ニキビケアにおいて、どのような方法でワセリンを使用するかというポイントですが、まずは洗顔を正しく行った後で、普段どおりのスキンケアをおこないます。
そしてスキンケアの最後に、ワセリンを”ごく薄く”肌にのばすというだけです!
このように毎日のスキンケアの仕上げとして、ワセリンを顔に薄く塗るだけで、肌表面をヴェールのように覆い保護して外的刺激から素肌を守ってくれる役割もあります。
とてもシンプルな白ニキビケアではありますが、肌への優しさ、ケアの簡単さなどが、ワセリンを使った白ニキビケアのメリットといえるでしょう。
赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビには効果なし!
ワセリンは肌乾燥によって毛穴の柔軟性を失い、毛穴が詰まりやすくなっておこる白ニキビに対しては非常に効果があります。
しかしその一方で、炎症を起こしてしまっている赤ニキビや黄ニキビ、紫ニキビには全く効果がありません。
これはオロナインのような塗り薬に含まれる「消炎作用」、「殺菌作用」、「抗炎症作用」がワセリンには配合されていないからです。
ワセリンは保湿力には富みますが、こうした効果がない事は理解しておきましょう。
脂性肌の人はニキビが悪化する可能性あり!
また、ワセリンは保湿性に非常に富んでいるため、保湿の必要性のない脂性肌(オイリー肌)の場合、効果を感じることができません。
効果を感じるどころか、脂性肌の人においては油分過多になり、ニキビが悪化する可能性があります。
ワセリンを塗布するニキビケアにおいては、乾燥肌の人の白ニキビに最も適しているということです。
皮膚科医に聞いた!安全性の高いワセリン選び
ワセリンを使用するのであれば、安全性が高く肌に使用するのに不安のないワセリンを使うことが肝心です。
そこで皮膚科医という皮膚の専門家がすすめる、安全性の高いワセリンにはどのようなものがあるのか、白ニキビのケアを安心安全のもと行うためにはどんなワセリンを使用したらよいのかについて見ていってみましょう!
白色ワセリンを選ぶこと!
ワセリンは商品によって精製度が異なり、一番安価な黄色ワセリンをさらに精製したものが、白色ワセリンと呼ばれるものになります。
精製度が高い白色ワセリンは、不純物が少ないため、肌への刺激もほとんどないことで、ニキビや粘膜などのデリケートな部位の保湿剤として使用できます。
皮膚科医が勧める 市販の白色ワセリン2選
白色ワセリンにも何種類か種類があり、初めて使用する場合、どれを使ったらいいかわからないこともあります。
そこで、皮膚科医に聞いた市販の白色ワセリン2選をご紹介します。
①【第3類医薬品】日本薬局方 白色ワセリン
皮膚科などの医療機関で処方される、軟膏のベースに使用されている代表的なワセリンが白色ワセリンというものです。
この白色ワセリンは、専門家も安心して処方する非常に安心なワセリンであるうえに、ドラッグストアなどで簡単に手に入るというメリットがあります!
医療機関を受診しなくても、医療機関で使用しているものと同じものを市販薬として購入することができます。
②サンホワイトP-1
高品質の白色ワセリン100%、非常に純度が高く肌に安心して使用することができるのが、サンホワイトP-1です。
サンホワイトP-1は、余計なものを含んでいないという大きなメリットがあり、香料、着色料、保存料不使用で安心安全を確立しています。
白色ワセリンより値段が少し高価にはなりますが、品質の良さにこだわりたいという方にはとてもオススメです。
どこでも買える商品ではありませんが、amazonなどの通販サイトで簡単に購入することができます。
まとめ
正しい洗顔と保湿で予防できる白ニキビ。
なるべく市販薬を使わずに改善したいものですが、市販薬で体の内側と外側から同時に白ニキビにアプローチすることで、よりスピーディに白ニキビの悩みを解消していくことができるでしょう♪
「カラダの内側からの白ニキビ改善には、飲むタイプのニキビ市販薬」、そして「カラダの外側からの白ニキビ改善には、スキンケアにワセリンをプラス」して対処するようにしましょう!
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