美容院に行ってせっかくきれいになるのだから、普段できないようなことを色々としてみたいと思っている女性の中には、白髪染めとパーマを同時に済ませて一気に若々しい見た目を手に入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
普段の忙しい生活の中で美容院に行く都合をつけるのがなかなか難しく、一旦美容院に入ると結構長い時間拘束されるのだから、せっかくだから一度にカットと白髪染めの他にパーマもかけたいと考えている人も多く存在します。
また白髪染めとパーマ、同時に行ってしまうと頭皮や髪の毛にどの程度のダメージを与える事になるのか、白髪染めで頭皮や髪の毛に大きな負担をかける上、さらにパーマも、となると深刻なダメージは回避できないのではないかと不安で実行することを躊躇している人もいます。
そこで、今回は美容室に行けば白髪染めもパーマも同時におこなうことができるのか、自分ではできない白髪染めとパーマは美容院であればできるのかどうかについて見ていくことにしましょう。
白髪染めとパーマは間隔をあけるのが基本
まず、一般的に言えば白髪染めとパーマは、同時に行われることは少なく、間隔をあけて行うということが多いといえます。
この理由としては、やはり頭皮や髪の毛に与えるダメージが大きいことが一番の理由です。
パーマ液には還元剤とアルカリ剤、永久染毛剤であるカラー剤にはアルカリ剤と過酸化水素が使われており、どちらも強い薬剤だからです。
また、同時に施術をするとなると、美容院の技術をもっても長い時間がかかることになり、精神的身体的負担がどちらも大きいということもあります。
白髪染めとパーマを行う際は、1週間から2週間くらいの間隔をあけてからというのが普通で、同時施術に対応してくれる美容院はまれです。
しかし、中には特別対応として白髪染めとパーマのどちらも同時に応じてくれるサロンもあるので、もしどうしても同時に施術をしてもらいたいという際には、一度相談してみると良いでしょう。
同日施術のデメリット
白髪染めとパーマを特別に同時に行ってくれる場合もありますが、ほとんどの美容師さんは髪の毛や頭皮への影響に配慮してあまりやりたがりません。
白髪染めとパーマを同時に行うことは、頭皮、髪の毛のどちらにも非常に甚大なダメージを与えるのが事実だからです。
また、同時に行うことで双方の効果を半減させてしまう心配もあります。白髪染めとパーマを同時に行うことは、メリットよりもデメリットの方が多いといえるのです。
ここでは、白髪染めとパーマを同時に行った際の髪の毛や頭皮へのダメージやデメリットについてご紹介します。
白髪染め→パーマの場合
まずは白髪染めを行った後にパーマをかけるという方法ですが、せっかく白髪染めをして髪の毛がきれいに染まったのに、パーマの薬剤の作用で白髪染めの色が落ちてしまったり、染めた色とは違う色に変色してしまうという場合があります。
そうなると染まった白髪だけ不自然に目立つようになり、パーマをかけても若々しく見えなかったりきれいに仕上げることができなくなってしまうでしょう。
もちろん、白髪染めでかなりダメージを受けた頭皮や髪の毛は、その後すぐにパーマの薬剤で再び大きなダメージを受けることになることは言うまでもありません。
同時におこなうことは、白髪染めの色持ちが悪くなるだけではなく、頭皮、髪の毛ともに非常に傷んでしまうことになります。
パーマ→白髪染めの場合
パーマを先に行って好きな髪型にしてから気になる白髪を染める場合でも、非常に頭皮や髪が傷むのは当然の事です。
パーマを先に行った場合、その後すぐに白髪染めの強い薬剤を使用するため、パーマのかかり具合が弱くなったり、髪の毛に残留したパーマ液の成分と白髪染めが反応して、思った通りの色に染まらないということがあります。
この場合には、はじめに想像していた髪型とはかけ離れた状態の仕上がりになってしまうこともあります。
どちらの場合も、髪が激しく傷む
白髪染めとパーマ、どちらを先にしたとしても同時に施術した場合には、大幅な髪の傷みや頭皮へのダメージを避けることはできません。
満足な仕上がりにならない上、髪の毛はパサパサボロボロ、頭皮は酷い状態になってしまうリスクが大きくなってしまいます。
パーマと白髪染め、同時におこなうということはデメリットの方が圧倒的に多く、最悪このような結果が待っていることを覚悟しておかなければなりません。
根元リタッチ・毛先だけパーマなら同日OK
しかし、頭皮や髪の毛に同時に白髪染めの成分とパーマの薬剤の影響が及ばないようにすれば、やり方によっては同時におこなうことも可能です。
一つの例としては、白髪染めで染める部分を根元だけのリタッチにして、パーマは白髪染めの影響を受けていない毛先だけにするという方法です。
この方法であれば、髪の毛や頭皮が同時に白髪染めとパーマのダメージを受けることがありません。
白髪染めは根元をリタッチだけにする、そしてパーマも毛先だけにすれば、髪の毛や頭皮に甚大な被害を及ぼすことなくどちらも同時に施術することができます。
白髪染めとパーマの順番と間隔
では白髪染めとパーマ、どちらも行いたいという場合は、いったいどちらを先にしたらよいのかについて考えてみましょう。
通常であれば一定の間隔をあけて行うのが普通ですが、白髪染めの色をしっかりと発色しつつ、パーマもしっかりとかけて自分の好みの髪型に仕上げたいという場合、どちらを先におこなったらよいのでしょう。
パーマが先、白髪染めが後
多くの美容院では、パーマを先にかけてから一定間隔をあけ、その後白髪染めで髪を染めていくという方法を採用していることが多くなっています。
しかし、その人の求める仕上がりや完成イメージによっては順番が逆になったりということもあるので、美容院の考え方や使用する薬剤によって変わるといっても良いでしょう。
縮毛矯正の場合も同様で、薬剤による白髪染めの色落ちを防ぐため、後からパーマをかけるのが望ましいでしょう。
最低でも2日、できれば1週間以上あける
パーマと白髪染めを両方とも行う際にあけるべき間隔ですが、最低でも2日はあけてもらった方が良いでしょう。
しかしこの2日というのは最低限あけるべき間隔で、十分な間隔とは言えません。できれば1週間以上、2週間くらいあけるのが理想になります。
白髪染めまでの間は白髪隠しでカバー
パーマをかけた後の白髪への対処法としては、白髪染めをするまでの間は白髪隠しでカバーするようにします。
白髪隠しにはスティックタイプからヘアファンデタイプまでいろいろな種類があります。
自分の白髪の割合や色の風合い、髪質や好みなどに合わせて白髪隠しを選びましょう。
ヘアカラートリートメントならパーマした日から使える?
ヘアカラートリートメントを利用すれば、パーマをしたその日から白髪を目立たなくするヘアケアが実現する可能性もあります。
原料に植物性の成分を多く含み、アルカリカラーのようにアレルギーの原因となるジアミン酸系酸化染料が使われていないため安全性が高く、安心して使うことができます。また、名前の通りトリートメント効果も期待できます。
パーマをした後で白髪が気になる、すぐにでも白髪を目立たなくしたいという場合には、ヘアカラートリートメントでホームカラーをすると良いでしょう。
シャンプーのたびに数回使うことで、白髪が気にならなくなります。
レフィーネヘッドスパトリートメントならパーマ当日OK!
パーマをかけた後で白髪を目立たなくするためにヘアカラートリートメントを使用するなら、おススメなのがレフィーネヘッドスパトリートメントです。
白髪染めトリートメントタイプの商品の中でも、髪の毛や地肌に優しく安心して白髪カバーに使用することができますし、パーマなど髪の毛や頭皮へのダメージが心配な時でも使用することができます。
昨今白髪染めトリートメントは数多く販売され、さまざまなメーカーからいろいろな種類が登場していますが、レフィーネヘッドスパトリートメント以外の白髪染めトリートメントに関して言えば、メーカーによってはパーマなど髪の毛や頭皮に負担のかかる施術をした後には、数日から1週間あける旨の但し書きがある場合もあります。
レフィーネヘッドスパトリートメントならパーマから間隔をあけることなくすぐに使用することができ、気になる白髪対策のヘアケアをすぐにでもしていくことができます。
パーマ前2週間は使用を控える必要あり
レフィーネヘッドスパトリートメントに限らず、ヘアカラートリートメントを使用する際の注意点として、パーマ前の2週間は使用を控える必要があります。
この間隔が足りないと、含まれている染料の反応によって髪が緑や青色に変色してしまう場合があります。
同様にヘアカラー剤でも変色の可能性があるので、パーマ後に一定の間隔をおいてヘアカラーで染めたいのであれば、白髪隠しを使う方がベターです。
ヘナは天然だからパーマと同時にできる?
ダメージが気になるから天然素材のものを使用したいという人の中には、ヘナなら天然成分だからパーマと同時に染めても大丈夫なのではないかと考える人も多いでしょう。
化学成分を利用して大きなダメージを与えるパーマと、天然素材から作られた優しいヘナ、同時に使用することはできるのでしょうか。
パーマ液と中和して効果が薄れる
パーマとヘナですが、パーマ液と中和されてしまうことが多く、ヘナの白髪染め効果が薄れてしまうということになります。
確かにヘナは髪の毛や頭皮に優しく、白髪染めよりもダメージが少なくて済みますが、ヘナの効果が減少してしまうため、やはり同時に使用するという方法はあまりおすすめできません。
パーマ後1週間あければ染められる
ヘナを使用して白髪を目立たなくしたいのであれば、パーマの後で1週間ほど期間をあければしっかりと染めることができます。
天然素材で作られているため、白髪染めの際の髪や頭皮へのダメージがなく、パーマで損傷を受けた髪や頭皮のダメージケアをしてくれるというメリットもあります。
しかし、それでもやはりヘナを使用することによってパーマが緩くなる可能性もあることを理解しておきましょう。
光で染まる白髪染めはパーマ不可
光で染まるタイプの白髪染めを使用してしまうと、その後のパーマやヘアカラーをすることができなくなってしまうことをご存じでしょうか。
もしも白髪染めもパーマもしたいという場合には、白髪染めは光で染まるタイプは使用しないように気をつけましょう。
硫酸銀が髪の毛が緑色になってしまことがある
面倒な白髪染めの手間を大幅に省き、白髪を簡単に目立たなくすることができる光で染まる白髪染め、今では多くの人が白髪染めに利用していますが、パーマをかけると髪の毛が緑色に変色してしまうという可能性が高くなります。
これは光で染まるタイプの白髪染めに配合されている、「硫酸銀」という成分によるものです。
いわゆる「銀イオン」と呼ばれる成分となりますが、その銀イオンが光に反応して金属銀微粒子に変化します。
この金属銀微粒子は髪の毛の表面に付着し、光で反応してダークブラウンという自然な黒髪の色の発色をしてくれるというものです。
この銀イオンから作られた金属銀微粒子は、パーマ液やヘアカラー液に反応して緑色に変色してしまいます。
自宅でセルフで白髪染めをした際に光で染まるタイプの白髪染めを知らず知らずのうちに使用していて、その事を伝えることなく美容院などでパーマをしてしまったりすると、仕上がりに驚いてしまうというケースも決して少なくありません。
どうしてもパーマと同時に染めたいならヘアマニキュア
これまでご紹介してきたように、パーマと白髪染めは同時に行うとさまざまなトラブルを招いてしまうことが多くなります。
頭皮や髪の毛へのダメージ以外にも、思いもよらない髪色になってしまったり、パーマの効果、白髪染めの効果を半減させてしまうこともあります。
しかし、それでもどうしてもパーマと白髪染めを同時に利用しなければならないということであれば、パーマとヘアマニキュアの組み合わせにしてみましょう。
酸性カラーであるヘアマニキュアは、髪の毛のキューティクルを開くことなく髪を染めることができます。
ただし、ヘアマニキュアは髪をコーティングするため、後からパーマをかけるとパーマ液の髪の毛への浸透率が悪くなり、パーマの効果が思う様に発揮されないので、この場合も、パーマが先です。
まとめ
パーマと白髪染めは同時に行うと非常にリスクが高く、できればパーマをかけてから1週間以上間隔をあけてから白髪染めを利用するという形がもっとも望ましいといえます。
白髪隠しやヘアカラートリートメントを併用することによって、リタッチまでのストレスも軽減されるでしょう。
さらにパーマの効果も、白髪染めの効果も期待通りに最大限発揮させるためには、いくつか注意する点も把握しておく必要があります。
いつまでも若々しく美しい見た目を維持するために、白髪染めとパーマのそれぞれの特徴や注意点、同時に使用することによって背負うことになるリスクについても理解しておき、より安全で効果的な方法を模索していきましょう。
吉川みさと
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