40代ともなると、急に増えだす白髪。
根元だけ白く浮き上がって見える白髪は、老けた印象を他人に与え、普段からヘアケアを怠っている不精な人だと思われてしまいがちです。
髪の毛の根元に白くはっきりと浮き立つ白髪を鏡で見るたびに、がっかりした気持ちになってしまうという人も少なくありません。
そこで、根元や生え際の白髪が気になって仕方がない人、根元の目立つ白髪だけを染めて見た目を良くしたい、根元だけ白髪になっている髪の毛をどうにかしたいという人に、自宅で手軽に簡単にできる白髪のリタッチ方法3つをご紹介します。
根元の白髪、リタッチカラーの選び方
まずは根元の白髪をリタッチするリタッチカラーの選び方から見ていくことにしましょう。
今までコンプレックスに感じていた根元の白髪を、きれいに染め、目立たなくさせるためにはどのようなリタッチカラーを選んだら良いのでしょうか。
またリタッチカラーの効果的な選び方なども同時に見ていってみましょう。
根元を明るく染める
まずは、白髪のある根元を明るい色に染める方法ですが、髪全体が軽い印象になると同時に、若々しい見た目になります。
最近ではおしゃれ染めでなくても明るめの色が選べるようになっており、自分の好みの色に近い色に染めることが可能になります。
ただ、デメリットとしては白髪染めの色が褪色してしまった時、根元の白髪だけが色あせが目立つようになるため、根元の白髪が実際よりも長く見えてしまうという難点もあることを忘れてはいけません。
根元を黒く染める
根元を黒く染める場合、色が退色することが少なく、しっかりと白髪を目立たなくする事ができるのが大きなメリットです。
根元の白髪の部分と黒い本来の髪の色との境目も目立たないため、簡単に白髪が気にならなくなる方法だといえるでしょう。
しかし、黒く染めてしまうと、髪全体の色を明るくしたい時に他の色にするのが困難だという難点があります。
黒い髪の毛以外の選択肢がなくなる方法です。
根元の白髪は自分で簡単にリタッチ!3つの方法
では、ここからは簡単に自分で根元の白髪をリタッチする方法を3通りご紹介していきます。
どの方法もメリットデメリットがあり、自分の好みに合わせながら白髪対策として活用してみましょう。
しっかり染めたい人は、白髪用ヘアカラー
まず最も多くの人が利用している一般的な方法として知られている白髪用ヘアカラー、いわゆる白髪染めで根元の白髪を目立たなくする方法です。
染めるために必要とする時間も短く、短時間で手軽に、それでいてしっかりと染めることができるのが白髪用ヘアカラーの特徴です。
おすすめは塗りやすい泡タイプ
白髪用ヘアカラーにはさまざまなタイプがありますが、根元を染めるのに最も使い勝手が良く、手軽に利用することができるのが泡タイプの白髪用ヘアカラーです。
泡が染めたい髪の毛の部分にしっかりと密着してくれるので、液ダレして皮膚や頭皮に色がついてしまったり、かぶれてしまうリスクを大幅に減らすことができます。
新しく生えてきた白髪だけに薬をつける
泡タイプの白髪用ヘアカラーなら、白髪が伸びて目立ってきた根元の部分だけに薬をつけて簡単にリタッチすることができます。
髪に対するダメージも、頭皮に対するダメージも最小限に抑えることができます。
リタッチ頻度
白髪用ヘアカラーを利用するリタッチ頻度としては、月に一度くらいが適切だといえます。
髪のキューティクルを剥がして色を浸透させるために配合されているアルカリ剤が髪を傷めると同時に、頭皮にも刺激となってしまうためです。
髪の毛や頭皮を傷めずに染めたい人は、ヘアカラートリートメント
髪の毛や頭皮に対するダメージが気になるのであれば、ヘアカラートリートメントで気になる根元をリタッチするのがおススメです。
1回では染まらないのである程度継続して利用する必要があり、すみやかに白髪に対する効果を発揮させることは難しいものの、白髪が生えてしまう頭皮環境をこれ以上悪化させないという大きなメリットがあります。
また、白髪ではない部分の髪の毛もしっかりと保護する役割もあります。
ヘアマニキュアも髪にダメージを与えることなく白髪を染められますが、頭皮につくと落ちないため根元から1cm離さなければならず、リタッチには不向きです。
シャンプー前に使うと色が入りやすい
ヘアカラートリートメントを利用して根元の白髪を目立たなくする場合、利用するタイミングは、シャンプー前に使うのが効果的です。
シャンプーをして髪の毛が濡れてしまうと効果が半減してしまうので、シャンプーする前にしっかりとカラーリングを定着させるようなイメージで使いましょう。
シャンプーは洗浄力の強くないものを使う
ヘアカラートリートメントは強力に髪の毛に色を付けるタイプの白髪染めではないため、洗浄力の強いシャンプーで洗うと、すぐに色が落ちてしまうことがあります。
色落ちを予防するためにも、頭皮環境を考えても、シャンプーを選ぶ際には洗浄力の強力なシャンプーは避けるようにしましょう。
アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
リタッチ頻度
ヘアカラートリートメントは頭皮や髪の毛に与えるダメージを気にする必要がないため、安心して頻繁に使えるのが魅力です。
染まるまでの数回は連続で使用し、その後は週1,2回使っていくことによって、根元の白髪をリタッチし続けることができます。
白髪用ヘアカラーに比べて根元の白髪を目立たせないようにできる利点があります。
サッと白髪を隠したいときの白髪隠し
白髪の本数が少なく、根元があまり目立たないという人、また急な外出や人と会う用事ができた場合に便利なのが、白髪隠しを利用して一時的に白髪を目立たなくする方法です。
白髪隠しは、普段は白髪が気にならない程度の本数だという人や、部分的に少しだけ白髪がある人に重宝されている白髪染めです。
白髪隠しは多くの種類が発売されていて、自分の使いやすさや頻度、好みや白髪の量に合わせて選択肢が広がっています。
白髪隠しにはどのような種類があるのか、ここからは白髪隠しのさまざまな種類や使い勝手、メリットなどについて見ていってみましょう。
くし形マーカータイプ
くし形の白髪隠しは、マーカー部分から染料が出て、髪をとかしながらスムーズに白髪を染めていくことができます。
根元を染めても薬剤が頭皮につきにくいため、頭皮に優しい白髪隠しといえるでしょう。
スプレータイプ
スプレータイプの白髪染めは、非常に手軽で白髪染めをつけた後でも乾かしたりする必要が無いというメリットがあります。
しかしスプレーが顔や衣類にかからないように使用するという点が難しいといえます。
マスカラタイプ
コンパクトで手軽に持ち運びができ、そしてコーム部分の染料を髪に沿わせて染めるという方法を取るのがマスカラタイプの白髪染めです。
しっかりと白髪に染料をつけることができますが、乾くまでべとつかないように気をつける必要があります。
はけタイプ
はけの先端の一部から染料が出てきて、はけの毛の部分で白髪を撫でるようにすると、広い範囲の白髪がカバーできるというタイプの白髪染めです。
染料が出る量に十分に配慮しなければ、一度にたくさんの染料を出してしまいべとべとになってしまうので注意しましょう。
パウダータイプ
白髪の部分にポンポンと押し当てることによって、パウダーが付着して白髪をカバーしてくれるタイプの白髪隠しです。
また、ファンデーションタイプの白髪隠しもあります。
染めた白髪の退色を防ぐ方法
根元の白髪を染めた後は、その色が褪色しないようにする工夫もしておきましょう。
白髪染めの色が長持ちすれば染める回数を減らすことができ、頭皮や髪の毛に与えるダメージも減らしていくことができます。
いつまでも染めたての色を発色させておけるように、ここからは白髪染めの色の褪色を予防する方法を見ていくことにしましょう。
色持ちさせるシャンプーを使う
白髪染めの色落ちを防ぎ、色持ちをよくする専用シャンプーを使う方法は、今すぐにでも始めることができる白髪染めの褪色対策になります。
紫外線に気をつける
紫外線にさらされると髪や頭皮は大きなダメージを受けてしまいます。
髪にダメージがあると、キューティクルが乱れ、せっかく浸透させた白髪染めの色が抜けていってしまいます。
また、紫外線の光によって白髪染めの色素が化学反応を起こしたり、劣化したりすることによっても褪色が進んでしまうということもあります。
根元のカラーの色持ちをさせたいのであれば、帽子や日傘などでUVカットを心がけ、しっかりと紫外線対策をしておきましょう。
根元だけ白髪で毛先は黒い毛が意味するものは?
根元の部分は白髪になっているけれど、毛先に行くにつれてしっかりと黒色が付いている毛がある場合、加齢による原因だけではなく、心身の変化のサインが表れているかもしれません。
その場合、メラノサイトや髪の毛の毛根や毛母細胞の組織、機能に問題があることが少なくありません。
メラノサイトの機能が低下している
1本の髪が、毛先は黒いのに根元だけが白髪になっている場合、最も多い原因としてはメラノサイトの機能が低下し、しっかりと髪の毛すべてを黒くする働きが弱っている場合が多くなります。
メラノサイトの機能低下であれば、機能を回復させてあげることで再び白髪を黒髪に戻すことも不可能ではありません。
食生活を見直す
食生活の偏りは、髪の毛へ送られる栄養が不足し、メラノサイトが正常に機能しない原因となります。
食生活を改善し、しっかりと髪の毛に与える栄養素を摂取することも根元部分の白髪の発生を抑える効果的な方法となります。
食事内容を見直し、栄養バランスの取れた食事ができているか、もう一度普段の食生活を見直してみましょう。
ストレスをためない
根元の白髪だけでなく、白髪になってしまう大きな要因として、ストレスの蓄積も挙げられます。
過剰なストレスは体内のめぐりを妨げ、体の機能を低下させる原因を作りだします。髪の毛に色を付けるメラノサイトの機能も同じように、ストレスによる悪影響を受けやすいのです。
よく動き、よく寝る
疲労困ぱいしていませんか?また、運動不足、睡眠不足になっていませんか?
体を動かすことは、体全体の血流アップに直結しています。
そして体全体の血流が良くなること自体が、頭皮環境、髪の毛の健康の維持に直結していくのです。
髪の健康を守り、白髪を予防したいのであれば、普段から積極的に体を動かして血液の流れを良くするようにしましょう。
また、良質な睡眠を確保することも白髪予防においては重要です。寝ている間に分泌されるホルモンは、髪の成長や育成、メラニン生成を強力に促してくれる作用があります。
寝ている間だけしか出ない、さらにシンデレラタイムの睡眠に分泌されるということから考えても、良い睡眠を十分な時間確保することは白髪予防において大切だといえるでしょう。
まとめ
根元の白髪が目立ってしまって困っているという人は、白髪染めで髪や頭皮に負担をかけないよう、自分の生活スタイルや好みに合った白髪染めを利用して、自宅で手軽に白髪を染めてみましょう。
根元に目立つ白髪も、自分でリタッチすることができればコンプレックスになることもありませんし、気持ち的にも上を向いて日々を送ることができるようになります。
リタッチの方法、根元の白髪の知識、自分に必要な白髪予防の方法を理解し、これからは根元の白髪を気にすることなく毎日を送れるようにしましょう。
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吉川みさと
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